大統領候補による2回目のテレビ討論会が、10月16日行われた。
こんなにドキドキするテレビ討論会が今までにあっただろうか。真剣勝負の緊張が画面を通して伝わってくる。討論会に釘付けになりながら、心臓の音がどんどん高くなっていく。
日本メディアの支局長が「死闘」と表現したが、まさに11月6日まで死闘は続くことは、このテレビ討論会が証明しているようだ。
16日のテレビ討論会は、オバマ大統領にとっては背水の陣だった。党大会以降、オバマ大統領の再選を予想する声が大きかったが、10月3日のテレビ討論会を制した共和党のミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事は脅威の巻き返しを見せていたからだ。
16日のテレビ討論会の果たして結果は、と言えば、オバマ大統領が踏みとどまるのに十分な勝利を収めた、と言えるだろう。
CBSではオバマが勝利したと答えたのは37%、ロムニー30%、CNNの調査でもオバマ46%、ロムニー39%だった。
前回と今回のテレビ討論会は異なる手法で行われた。
この違いが両者の結果に反映されていたように思われる。今回は、参加者が質問し、参加者に語りかける今回のタウンホール・フォーマットではオバマ大統領の本領が発揮された。しかも、オバマ大統領の前回の失敗が大きかっただけに、オバマ大統領に軍配が上がったと言われている。
今回の討論会は両者とも善戦した。内容的には互角の戦いだったとも言われてるが、2つの点でオバマ大統領に一日の長があった。
1つは、観客とのコンタクトである。多数への直接対話はオバマ大統領の得意とするところである。
16日のオバマ大統領は第1回とは打って変わって始終リラックスした面持ちであり、ロムニー候補以上に観客とのコンタクトに成功していた。
立ち姿も余裕があり、最後の握手にもそれは表れていた。討論会が終わるやオバマ大統領は端に座る観客に握手したが、ロムニーは妻が座る場所に近寄っていた。
2つ目は、ロムニー候補が国際問題については、今までのように舌鋒を決められなかったことだ。ロムニー候補は、雇用や税金といった経済政策では滑らかに終始したが、国際問題については弱い印象を与えていた。
さらに、司会者もオバマ大統領に味方したと取られる不運にも見舞われた。駐リビア・アメリカ大使館での襲撃の対応について、オバマ大統領が「テロ行為(Act of Terror)」とただちに言わなかったことを批判した際には、司会のCandy Crowleyに「大統領は、その時、確かに言った」と修正されてしまった。
実際には、オバマ政権も正式に「テロ行為」と規定したのは2週間後であり、直後の「Act of Terror」発言は一般論的な発言と言われている。討論会以後にCrowleyはロムニーも概ね正しかったと語っている。このオバマ大統領の発言は曖昧さを含んでいるため、現在、議論になっている。
10月22日に行われる最後のテレビ討論会は、ロムニー候補が得意とする第一回と同じフォーマットであるが、オバマ大統領に業績のある国際問題がテーマである。
最後のテレビ討論会は、今まで以上に熱い戦いになりそうだ。
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