Thursday, December 06, 2012

ヘリテージ:北朝鮮ミサイル発射に備えろ!

 

 

The Heritage  Foundation 
ヘリテージ ワシントン ニュースレター No.65
 横江 公美 アジア研究センター 2012年12月6日  

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北朝鮮ミサイル発射に備えろ!   
 
現在、ワシントンDCの日本メディアは北朝鮮のミサイル発射の情報に追われている。北朝鮮がミサイルを発射する際には、ワシントンの日本マスコミはとりわけ忙しくなる。
 
北朝鮮のミサイル発射については、日米の軍事情報の共有が重要だからだ。
 
同盟関係にある日米、米韓の間では、情報共有は当然なされている。アメリカには韓国からの情報も瞬時に共有されている。
 
北朝鮮をめぐっては日韓の軍事情報共有の必要性は日韓政府はともに理解を示してきた。今年6月には日韓の軍事情報一般保全協定(GSOMIA)はサインするだけの状態まで出来上がっていたが、韓国側が一方的に反故にしてきた。
 
そのため日本は、北朝鮮の発射状況を自らの情報システムとアメリカからの情報に頼らざるを得ない状況にある。
 
4月に北朝鮮がミサイルを発射した際には、日本政府の発表が遅れた理由もここにある。
 
4月のミサイル発射の際、韓国は黄海に展開していたイージス艦が発射後54秒で探知し、その情報は瞬時にアメリカに送られた。
一方、日本が発射を知ったのは、アメリカの早期警戒衛星からの情報で、発射後から2分経過していた。
しかも日本政府が北朝鮮がミサイルを発射したことを発表したのは、発射から40分以上経過していたため、日本政府は非難を浴びた。
 
2009年には、日本のレーダーが誤探知し、それを確認せずに発表したため混乱した。
 
そのため、次回から日本政府はアメリカの情報を日本のシステムでダブル・チェックしてから発表することになっていた。
 
だが今年4月の北朝鮮のミサイル発射は、発射直後に失敗してしまったので、日本のシステムでは捉えることができず、アメリカからの情報をダブルチェックできなかった。そのため、発表された時にはすでに40分が経過していた。
 
4月の教訓として、日本政府では次回はイージス艦を黄海に派遣することの必要性が議論された。
 
日本の主要メディアは、今回イージス艦を黄海に派遣せずに、3隻を東シナ海と日本海に派遣する予定だと報じている。そして、アメリカからの衛星情報は、ダブルチェック方式を通さずに発表することになっている。
 
日本は総選挙中だけに、政府は批判を受けたくはない。そのため、慎重を期しながらも速やかな発表を目指している、と言われている。
 
発射情報の発表への道のりの改善が注目を集めているが、本当に必要なことは、日韓間の軍事情報の一般保全協定の締結だろう。
 
ヘリテージ財団のブルース・クリンガーは、ヘリテージ財団のレポートで北朝鮮のミサイルに確実に対応するためには、日韓間の軍事情報一般保全協定(GSOMIA)が必要と再三にわたって、訴えている。


キャピトルの丘

アメリカ政治には笑いが大事であることは、何度も書いてきた。好きなテーマであることから今週もその話題を一つ。
 
今週の議会で、ユーモアの中に本音が見えたやり取りがあり、アメリカのマスコミはこぞって報道していた。
 
ジョン・ケリー上院議員とジョン・マケイン上院議員の障害者権利条約批准に関するプレスカンファレンスでのやりとりだ。マケインは、ケリーを「長官」とよびかけた。
 
先週のニュースレターで国務長官の有力候補と言われるスーザン・ライス国連大使を紹介したが、ケリーもライスに並ぶ国務長官の有力候補の一人であると知られている。
 
ケリーとマケインは、上院きっての国際問題通であり、二人は民主党と共和党と党は違えども、ともに協力して国際問題にあたってきた関係である。しかも、マケインは先週、ライスの資質を知るために面会し、その後、さらに「懸念を深めた」と語っていた。
 
マケインはケリーを「長官」と呼びかけることで、自分の意図を伝えたわけである。
 
その後、ケリーもウィットの利いた返答をした。「大統領」とマケインを呼びかけた。
 
ご存知のように、マケインは2000年と2008年に大統領選挙に挑戦し敗れている。一方、ケリーは2004年の大統領選挙で破れている。
 
カンファレンスは和やかな笑いで包まれた。「長官」とマケインが呼びかけただけでは大手マスコミはそれほど報道しなかっただろう。両者の掛け合いが見事であったために、マスコミもベテラン政治家の手中に落ちて、大きく報道するはめになったのだ。

横江 公美
客員上級研究員
アジア研究センター

Ph.D(政策) 松下政経塾15期生、プリンストン客員研究員などを経て20117月からヘリテージ財団の客員上級研究員。著書に、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文芸春秋)」「判断力はどうすれば身につくのか(PHP)」「キャリアウーマンルールズ(K.Kベストセラーズ)」「日本にオバマは生まれるか(PHP)」などがある。

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